株式会社アテクト 
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PIM(Powder Injection Molding)とは粉末射出成形の略で、金属やセラミック粉末などの微粉末と有機バインダーの混合物を射出成形する製法です。アルミダイカストやチクソモールディングに代表される低融点金属を熔融させて射出成形する工法とは異なり、チタンなどの融点の極めて高い金属を高い精度で成形・焼結することが可能です。
50年に及ぶ射出成形と金型製作の技術をベースに、ポリマー微粒子の開発・製造ノウハウを組み合わせ、バインダーや3次元複雑形状製品などPIM製造システムを通じて、お客様の様々なご要望にお応えしています。
  ■粉末射出成形用“Full Moldバインダー”
“Full Moldバインダー”とは、金属粉末、もしくはセラミックス粉末を射出成形する際に流動性を付与するために不可欠な成形助剤です。
粉末射出成形物の脱バインダー時に危険な溶剤、触媒ガス等を使用しない、環境にやさしい粉末射出成形用バインダーを取り扱っています。
 


  ■ 粉末射出成形用フィードストック
粉末射出成形においては、金属粉末、もしくはセラミックス粉末に対し、自社開発のバインダーを混錬後、押出機によるペレタイズ加工にてペレット化し、フィードストックと呼ばれる材料を製造します。
アテクトでは、各種射出成形条件に応じたハンドリング性の高いフィードストック材料も取り扱っています。
 
"atect MIM Feedstock"の資料(pdf)はこちらからダウンロードしていただけます。

  ■ 寸法精度の高い金属・セラミックス焼結製品
フィードストックを射出成形機に投入することで成形加工を行い、金型から取り出したグリーンパーツと呼ばれる成形体を真空加熱脱脂焼結炉に投入し、脱バインダー工程を経て焼成することで焼結製品を製造します。
粉末射出成形によって得た焼結体はきわめて寸法精度が高く、機械・電子部品、グリーンデバイス等で用いられる焼結製品として各産業分野に貢献しています。
アテクトではバインダーを自社開発できる強みを活かし、従前では実現することができなかった超耐熱性や超高硬度などの特性を有する金属、セラミックスパーツを開発・製造することを通じて産業界全体の環境性能の発展に寄与していきます。


  独自のPIM技術を活かしたセラミックヒートシンク

電子情報の大容量化に伴い、大きな発熱と消費電力がネックとなっています。アテクトでは、自社セラミック粉末射出成形技術を用いて、放熱効果を最大限に引き出せる3次元複雑立体形状のヒートシンクの開発を行っています
  • アルミ並みの熱伝導率と10倍近い熱放射率を有することでヒートシンクとしての性能は総合力でNO.1
  • 大容量化する半導体(=大型化)に対し、何層もの積層構造を簡素化し、小型・軽量化に大きく貢献可能
  • ヒートシンク+絶縁体一体型構造による、低コスト化

製品に関するアプリケーション

  1. 多数で構成される部品を一つにできる
  2. 複雑な3次元形状に対応可能
  3. 筐体設計の幅が広がる

搭載箇所

  1. PCUユニット用ヒートシンク(熱交換器)
  2. パワーステアリング電子制御ユニット(ECU)用ヒートシンク(熱交換器)
  3. ・レーザーダイオード・LED用ヒートシンク・半導体装置用部品等

 

  ヒートシンク1
ヒートシンク2



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